2013.03.24 Sunday

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    2010.11.03 Wednesday

    推理も歌舞伎も楽しめる

    0
      戸板 康二の團十郎切腹事件

      ミステリへの招待 

       俳句かな

       戸板康二好きの方々には何を今更と云われてしまいそうですが
       俳句ですね、サッパリしているのに匂いやか、残る余韻。

       昨今の書物に疲れたかたは是非。


      良作

      どれも味わい深い作品です。暇潰しにはもってこいです。


      推理も歌舞伎も楽しめる!

      初めて雅楽シリーズを読みましたが、こんな面白くて個性的な探偵ものがあったなんて!
      歌舞伎の世界についてはそれほど詳しくないので、ところどころピンと来ないところも
      ありますが、戸板康二のなんとも端正な日本語にうっとりしつつ、十分楽しめました。

      團十郎切腹事件

      カルティエ 財布
      2010.11.03 Wednesday

      アフリカはあなたの隣に

      0

        坂本 龍一の少年とアフリカ

        坂本さんは今これを読みかえせるのか?

        少年とアフリカ 坂本龍一 天童荒太 文藝春秋2001

        副題:音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話

        天童さん(1960?)の「永遠の仔」のテレビドラマ化にあたり、その主題歌を坂本さん(1952?)が作った。それをきっかけに対談が行われ書籍化
        はやり活字は怖い。坂本さんが今これをご自身で読まれてどう思うのだろうか?
        非常に思索が甘いというか不十分というか、読んでいて「坂本龍一という天才的音楽家は他分野に対してこんなに理解が浅いのか」と思ってしまった。色々な表現手段で意見を出してきている坂本さんであるが、この本はいただけない。
        一例をあげておこう「黒人とやくざはえらい、いつも光るものを身につけていて、航空券や換えたり、お金に換える」「ユナイテッド航空に乗って、着陸時にシートベルトをしなくてスチワーデスとけんかになった、しつこく言うから「シートベルトしなくて死んでも、俺の命だからお前に関係ないだろう」と喧嘩したそうだ。
        天童さんは、坂本さんより若いのに落ち着いて対談していて、非常に好感が持てる。まさに永遠の仔を書いただけの事はあると思う。最近の「悼む人」でもその評価は高い。
        坂本さんにとって2週間ほどのアフリカ(ケニア)はかなりインパクトが強かったようである。ただ、それを本書のタイトルに入れる程の内容は無いと言っても良い。
        まあ、編集者のまとめ方が悪いのかもしれないが。



        アフリカはあなたの隣に・・

        タイトルにはアフリカの文字があるが、多くはアフリカの話ではない。
        読み終えたときにこのタイトルの意味がスッと体に入ってくる。

        そして程よく力が抜け、私自身本当に考えるべきことを考えさせられた。
        「君なら殺すか」両者の対談によって意見が深く変化していくところも興味深い。


        私たちは考えなければいけない。

         いかに坂本龍一がアーティストであるかということがよくわかります。アーティストの仕事は考えることです。アーティストは、やはり考えることが大事だと言います。高橋源一郎は、唯一の本質的のコミュニケーション手段は考えることだと言っています。こうして読むと、果たして、高橋源一郎の考えと坂本龍一の考えがある程度重なっていることがわかり、はっとするのです。
         P.230の天童荒太の発言。
         「読者から『なぜホームページ』を開かないんだ。こっちは討論したいのに。お前の小説は対話がテーマじゃないのか』って(笑)。僕の言っている『対話』はそうじゃないんですけど。」
         天童がここで言っている「対話」というのは、もちろん「考えること」です。読者は勘違いしています。高橋源一郎は討論とは結局、自分の意見の主張と他者の意見の壊滅を目的とする、考えるという行為からはもっとも程遠いものだと言っています。考えるということは、おそらく私たちが思っている以上にはるかに難しいのです。多くの人は小説に、映画に、歌に、常に答えを求めます。けっきょく、このシーンはどういうことを表しているんだ?と質問します。
         多くの人は、何故そういう質問をするのでしょう? もちろん、答えを求めて、です。私は、そういう人に逆に聞きたいです。
         「どうして答えが存在するなんて勘違いをしてしまったんですか?」
         ※この本にはいのちと暴力に関する答えなんて書かれていません。

        少年とアフリカ 音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話

        デニムスカート
        2010.11.03 Wednesday

        歴史的に極めて重要なジャーナリズム

        0
          ボブ ウッドワードの大統領の陰謀

          十代にも読ませたいノンフィクション最高峰

          新装版が出ていたのは、いわゆるディープ・スロート本人が語った作品が前に出たからであろうか。

          映画と一般的な常識でしか内容は知らなかったので、あの細かい情報(とくに人物たち)と事件の進行を一冊で読めて確認できるというのがうれしいところ。

          不思議な感じがするのは、ウッドワードとバーンスタインが、それぞれ三人称で、それぞれのカメラ視点で最初、お互いへの思いを記述しているようなところです。これは映画ではできない表現ですね。

          また「水門(ウォーターゲート)は決壊しようとしていた」といった表現がさらりと出てきて、ちょっとした海外ミステリーのような感触もあります。

          いま45歳以下の人はこの事件のことすらあまり知らないだろうし大人も一気に興奮して読めるが、活字が好きでミステリアスなものが好きな中学生くらいならば、「ジャーナリズム+ミステリー」要素が強いために「調査報道」や「ノンフィクション」とははたしてどういうものか、また政治の裏舞台や新聞ジャーナリズム世界の本質がいち早くわかるだろう。娯楽にしていいジャーナリズム入門にもなるのではないか。
           なにせフィクションではなくてこれがリアルな「歴史的事件」であるというインパクトはこの上ないからです。

          難を言えば、ホワイトハウス内や大統領側近と、ワシントンポスト内の組織図や相関図が欲しかったですね。あいうえお順リストはあるけど、あまり意味がないと思った次第です。地図があればもっとよかったし。そこだけ本としては減点ですが、全体が5点満点であることに変わりはありません。


          歴史的に極めて重要なジャーナリズム著作

          ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが主演した映画の原作でもあり、歴史的に極めて重要なジャーナリズム著作です。

          ちょっとした空き巣事件のようだったウォーターゲート事件が、大統領側近や大統領自身の悪行を暴き出す世紀の大事件に膨らんでいく様子が、この事件の報道に関わった2人の新聞記者の経験に基づき描かれます。
          当然、ある時点から猛烈な非協力や妨害も起こり(ニクソンはある時「新聞社を爆撃できないか」と言ったとか…)、それに呼応して新聞社上層部や「ディープスロート」と呼ばれた匿名の政府高官の支援もあり、結果は分かっているのに手に汗握って展開を追いかけてしまいます。
          (ただ、とにかく登場人物が多く入り組んでいるので、先に映画を見ると顔のイメージがわいて読みやすくなると思います)

          この後ニクソン辞任までを追った続編『最後の日々』も続けて読みたい作品。
          ただ、『最後の日々』は書き方が「ニュー・ジャーナリズム」と呼ばれる、小説っぽい技法(その場にいたわけでもないのに会話や考えなどがリアルに書かれる)に変わっていて、好き嫌いは分かれると思います。


          名政治ドキュメント

          余りにも有名な名政治ドキュメントです。当時この本が発表された時にはこの本の内容がすごくセンセーショナルであったことは間違いないと思います。
          今現在も些細な事だと思われた事件が世界一の権力者を追い込んでいくので、爽快です。特に行き詰った後の後半、どんどんと相手側サイドから崩されていって崩壊していく過程はわくわくしてきます。
          しかしいかんせん古く感じてしまいました。すでにディープ・スロートが誰だか分かっていますし、この本以外にもウッドワードの「ディープスロート」を読んでしまっているため、今更またこの本を読む必要があったのかと一瞬感じてしまいました。
          また出てくる登場人物も余りにも複数なので、誰が誰か分からなくなり、途中何度か戻って確かめてしまいました。
          以上難点もあるものの、ジャーナリズムにとって大変重要な作品で、丁寧に書かれていますので、良書であるのは間違いありません

          大統領の陰謀―ニクソンを追いつめた300日 (文春文庫)

          プラダ 財布
          2010.11.02 Tuesday

          いちいち思いあたる節があり

          0
            田辺 聖子の愛してよろしいですか?

            よろしいですよ
            欧州行きの航空機で一気に読んだ。

            いちいち思いあたる節があり、
            過去の恋愛をすべてやり直したくなってしまった。
            とにかく、それほどにリアル。

            周りの女性がみないい人に見えてくる。
            生活とか仕事とか友人とか、
            そういう壁を飛び越えようとして傷ついて....

            女子も男子も恋愛適齢期になったらぜひ一読を。
            読後の満足度は高いと思うし、
            何より人にやさしくなれるような気がする。

            恋する気持ちはいつの時代も変わらない
            実はこの本、1982年(当時私は生まれてません)に刊行されたものを再編集したもので、内容も時代を感じるものがあります。 ハイ・ミスという言葉とか、歌のタイトルも知らないのが多かったです。内容は、34歳独身の主人公が、ローマで出会った大学生の青年に恋をする…という話です。出会いはローマなのですが、舞台は大阪で登場人物のセリフもかなり関西弁がキツメの印象です。(大阪在住の私でさえもちょっと…と思うとこもちらほらありました。)1982年刊行というのと、キツメの関西弁の2点でそのへんは好みがわかれそうです。ですが、面白いのはそれだけ前の本なのに、主人公の恋する気持ちは現代の女の子と何一つ変わらないところ。素直に共感できました。恋する女の子にはオススメの本です。特に年下の男の子に恋してる人は共感できるはずです!

            年下の男
            でも、ドロドロじゃあありません。34歳働く女、大学生と恋におちる。この年齢でひとり働いてる女は、そりゃ金銭感覚はしっかりしてますね。かたやちゃらんぽらんの大学生「年下男」はオカネ借りてもひょうひょうとしてます。ありがちな展開かもしれませんが、笑えるし身につまされるし。しみじみしたハッピーエンドがうれしい。
            愛してよろしいですか?

            ボディバッグ
            2010.11.02 Tuesday

            高橋 治の蕪村春秋

            0
              朝日新聞日曜版に2年間連載された蕪村文学鑑賞の手引き決定版
              与謝蕪村の俳句を中心にその文学を縦横に語りつくした決定版といってよい本。朝日新聞日曜版に93年1月から95年3月まで連載され、その当時から読むのが楽しみで私はすっかり蕪村好きになった。本書はそれに加筆訂正を行ったもの。蕪村を映像詩人と捉え、その作品の素晴らしさをカメラの動きやレンズの選択に例えた、映画畑出身の著者らしい解説が秀逸。また、蕪村の俳句は人間賛歌の文学であるとして写生を至上とする俳句よりいかに優れているかを説く著者の俳句観には大いに共感する。季語毎に章が立てられ、日本の四季を二巡りする構成となっており、蕪村の句で日本の自然の美を語る書ともなっている。最後に、蕪村独自の文学の高みといってよい「北寿老仙をいたむ」、「春風馬堤曲」もしっかり採り上ている。それら作品を含め、蕪村文学の全体像をつかむことができる素晴らしい本。

              連載時の、蕪村作品のイメージをよく伝えていた挿絵があれば完璧だったのだが。

              蕪村春秋

              ブランド ヒップバッグ