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    2010.11.04 Thursday

    正しい人との距離感

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      藤堂 志津子のソング・オブ・サンデー

      「人は何があっても、当分生き続けなければならない」

      42才の独身イラストレータ利里子をヒロインとした恋愛考察小説。「熟れてゆく夏」で見られた女性生理の爛熟した発露、と言った趣きは無い。「中年独身女性がペットを飼い始めたら終り」と世間で良く言われる通り、利里子も愛犬"ダダ"を飼っている。物語は、利里子が知人の大工鉄治とドライブする一日を中心に描かれる。陽光の一日の中での小さな波紋の積み重ねで物語が構成される。

      自分が思っている程、他人は自分や自分が大切にしている物を重要に思っていない。恋愛においても然り。重要と考える時は臆病を捨て去る時だ。これが主題の様だが、作者は自身を利里子に重ね合わせながらも、観察者の立場に居る。利里子は上記の境地に達している様で達していない。自分で思っているより幼く脆いのだ。これが、本作が少女小説じみて見える要因になっていると思う。だが、作者自身もこの境地に達していない事が窺える。その模索の試みが、本作の執筆動機とも思える。読者が受ける印象も熱気ではなく、薫風あるいは潮風であろう。

      もう一つの重要なファクターは、鉄治の愛犬"ジロ"である。ジロは老衰死寸前。鉄治はこう言う。「ジロは死ぬ。だが、俺は当分生き続けなければならない」。こちらが主題かもしれない。作者は確実にジロに将来の自分を観ている。男の私にとって、登場人物の中で"新さん"は最も卑劣な男の様に映ったが、女性にとっては真面目に映るのだろうか ?

      最後に蛇足を。"ダダ"と言う名前は偶然だろうか。この名前は、私の世代にとっては「ウルトラマン」に出て来る「三面怪獣ダダ」以外の何者でもない。ペットと男と子供の三面性を兼ね備えたダダ。穿ち過ぎだろうなぁ。



      正しい人との距離感がここにはあります。

      あれもこれもいっぺんにはかかえこめない性分だった。
      生活を支えるイラストレータの仕事に気力と体力のほとんどを割かれ、後に残るエネルギーで、自分の食事をこしらえたり、スーパーマーケットに買い物にいったり、ダダの世話をする。それだけで手いっぱいになる。毎日があっという間にすぎていってしまう。

      うんうん、わかるわかる!と思った作中の文章であります。

      やる前からつまらないと思うことが多くなったわね、ここ二、三年は。こうやって、つまらないことがどんどんふえてくることが、年をとるってことなのかなって。
      鉄さんのような、そういう気持ちって大事じゃないかって。貪欲に何かを欲しいという気持ちがね。その気持ちがバネになって、働いたり、がんばったりするんじゃないかと。

      なるほどなあ??と思う作中の文章であります。


      こういう男女の関係もあって良いかな

      「こういう男女の関係もあって良いかな」と思うさわやかな作風の作品。
      ちょっと前までは自分がこれからどんどん年をとっていくのが怖かったけど、30歳でも、40歳でもいろんな愛の形はあって良いのかなと思いました。

      ソング・オブ・サンデー

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      2013.03.24 Sunday

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